のぞみ代表からのご挨拶
自分や家族が介護状態になる、看取り期になる、死に向かっていく。その時の自分や家族はどんな思いでしょうか、そしてどんな状態でしょうか、どこで最期を迎えたいでしょうか。
私どもの仕事は「死」と共にあります。最期の瞬間をどこで迎えて頂くのか「人はいつか必ず死ぬ」この事を目の当たりに見てきている私どもは、最期の最期まで真摯に向き合う覚悟があるのです。
介護業界では介護される当事者やそのご家族の事をどれだけ考えられているのでしょうか。同じ業界でも私どもは明らかに違うと思っています。
なぜなら、私どもは家族の代わりになるという強い覚悟があるからで、世間一般に言う「介護サービス」ではなく、言うなれば「家族サービス、家族の力」と定義しているからなのです。
私には両親がいません。3歳の時、父が事故で他界し、女手一つで苦労して育ててくれた母も私が25歳の時、交通事故で亡くなりました。喪失感と無力感しかなく、なぜこんなにも不公平なんだと世の中を恨みました。1年後に離婚し、大切な子供とも離れ離れになってしまいました。
自分を否定し絶望する日々。その頃、書店で偶然手に取った本に「人生は自分次第」と書かれてあり、「こんな私でもやり直しが出来るかもしれない」と地元を離れる決心をしました。何があっても生き切る――ここから人生の再スタートを切りました。
4年後、知人から「介護の仕事をやってみないか」と声をかけて頂きました。未経験でしたが、役に立てればと始める事にしました。そこで運命的な出逢いが訪れます。その方は難病で体を自由に動かせず、呼吸器をつけて辛うじて命を保っていました。その患者さんと母の姿が重なり、お世話を続けるうちに母の死を次第に受け入れられ、沈み切った心が癒されていったのです。私を救ってくれたお年寄りの方々に恩返しをしていこう、この仕事を天命として一生続けていこう。
そう心に誓い、平成17年に有限会社のぞみを設立。
ケアプランセンターを立ち上げ、介護支援の提案や相談に24時間対応で奔走する中、素晴らしい方々とのご縁に恵まれ、平成30年、関わるお年寄りの最期を看取る事のできる、念願の老人ホームを開設したのです。
私がお伝えしいこと、それは「自らの死をどう迎えるのか」家族が「弱る」そして「看取り」をどう考えていくのか。
あまり考えたことがないし、考えたくない事かもしれませんが、自分のこと、あるいは、ご自身の家族の事としてイメージしてみてくださいませんか。
私どもの仕事はここが舞台になるのです。
「利用者さんを笑顔に スタッフを笑顔に それぞれの家族を笑顔に 地域を笑顔に 私たちは笑顔あふれる企業を目指します」
有限会社のぞみ 代表 水野 園美
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